寄る年波

さて、仕事がひと段落したので

早速彼に報告。


「すげーじゃん!お疲れさま!」


たった一言だったけど、すごく嬉しかった。

だって今回は本当に頑張ったんです。

本当にすごーく嬉しかった。


自分がヒマになったら、

もう何としても彼に会いたい。


今週は無理、という彼を無視して(笑)、

無理矢理1時間だけランチすることに。


「この前良さそうなレストラン見つけたんだ。

そこに行ってみる?」


タクシーに乗ると、彼が私の手をぎゅうって。

久しぶりに彼の好きを感じた。


そのお店の前で降りて、メニューを覗く。

予想に反して鉄板焼き屋さん。

フレンチっぽかったのにね。


通りに面した素敵な席に案内してもらえた。

コースを頼んでくれたけど、残り50分。

せっかくのお店で、早食いしなきゃ(笑)


彼と向かい合って、ビールで乾杯。

「くるりん、やっぱり可愛いな」って言われて

喜んでいると、彼が更にじーっと私を凝視。

ドキドキしていたら、もう一言。


「白髪発見。抜いていい?」


だってーーー!!!

ウソでしょーーー


これはめっちゃ恥ずかしかった。


先週は忙しくて吉野家で牛丼を何回か。

チョコもカップヌードル(カレー味が好き)も

どん兵衛(きつね特盛)も食べまくった。


おかげで太ったし、全身むくんだままなので、

そこは覚悟してました。

顔が丸いとか、足太くなったとか。


でも、そっちかー(笑)

超恥ずかしい。


大好きな彼に、日差しがサンサンと

降り注ぐ素敵なレストランで、

白髪を引っこ抜かれる私。


今まで白髪は一度も指摘されたことなかった。


彼は、抜いた髪を手渡して、

「頑張ったな」って。


泣いちゃいそうになった。

優しいんだもん。


だから私も勇気を振り絞って言ってみた。

「あのね、私は一度も○○をおまけなんて

思ったことないよ。

いつも王様だと思ってるし、大切だよ」


そしたら彼に怒られた。


「くるりんはさ、わかりやすいよ。

どうせ色々切羽詰まって、

仕事も恋も、もう全部いやーって

投げ出したくなったんだろ。

一方的に別れようとするな。

何で勝手に決めて俺に相談しないんだよ。」


「中途半端で気分屋で子供すぎる。」


白髪生えてるけどね笑


それから、もっと年取った時の話になって

俺はVRで若いオンナを抱くって言うから、

おばあちゃんになってもヤキモチ焼くの

悲しいから、それならいっそひと思いに、

今別れたいって言った。


そしたら彼は真剣な顔をして

「起きてもないことを心配するな。

不安な時は必ず相談して。

一人で悩んで勝手に決めるなよ。」って。


前回のおまけの話は、私が突然別れるって

宣言した時の電話。

彼は彼なりに何か考えたのかもしれない。


そうこうしてたらとっくにタイムオーバー。

彼は慌てて次の会議の時間をずらしてた。


「あー、怒られちゃうなあ。これはまずい。」


タクシーの中で頭を抱えていた(笑)。

でも手はしっかり繋いでいてくれて、

最後に思いきりチューってした。


「またすぐな。」って走り出した彼。


自称爽やかカップルでも、寄る年波には

敵わない。


そろそろ白髪染めしようかなぁ。

仕事のヤマを越えるとどっと老ける(笑)

激太りか激やせと、ほうれい線と、

ゾウさんみたいなむくみ足と、今回は白髪…