都合の良いオンナ

「おーいヒマ人。今日何してる?」


またそうやって急すぎる。

ヒマはヒマなりに予定があるから

無理なのよぅ。


「くるりんとSEXしたい」


「抱かれに来いよ」


「SEXしたいだけ」


そうやって、ワザワザ意地悪な言い方するの、

何かあったんだろうなって思う。

仕事で色々トラブル発生って言ってたし。


たまには都合のいいオンナになってもいいよ。

そうやって八つ当たりしてくれるのも、

そういう時に私を求めてくれるのも、

すごい愛じゃん。


都合のいいオンナと言う割には、

愛がありすぎた。

なんかイライラすることがあるなら、

全部私にぶつけてくれていいと思ってた。


情熱的に愛してもらって、

ウトウトしてた時のキスの嵐も。

私の汗だくの髪をかきあげてくれる手も。

ふっと目を開けて、私の背中を撫でる腕も。

全部愛がありすぎて、

私は彼の苦悩を受け止められたのかな?


その後彼の親友とのご飯に一緒に参加させてもらって

みんなサラリーマンみたいで、面白かったな。


私を見てニヤってする顔が好き。

親友がトイレ行ってる間にこっそりする

キスが最高。


ハイボール飲んで、頭がガンガンした。

一生懸命、ハイボールの意味を調べる男二人。

変なの(笑)


どんな彼も大好き。

会うたびに好きの上書き。


キャバクラの看板に、お二人で立ち止まる。

料金の確認してる(笑)

相変わらず仲良しの親友同士。

二人のその佇まいが愛しい。

すごい物知りで世の中に色々仕掛けて、

たっぷり稼ぐのに子供みたい。


「いつもありがとう」って、

私のほうが本当にありがとう。

一万人に一人の彼。

私を見つけてくれて、

大好き以外、何て言ったらいいかわからない。


大好き。