都合のいい女の押し売り

夏の終わりって切ない。

文化祭の後の後夜祭な気分。

こんな時、カレシがいるって素晴らしい。


午後の隙間時間に無理矢理、

私のデートをねじ込んでもらった。


「そんな都合のいい感じでいいの?」


「私がしてほしくなっちゃったの。」


今回は都合のいい女のデリバリー(キャー笑)

最近しょっちゅう会えるって気がしたけど、

ただの気のせい。前回から2週間過ぎてる。

何もしてないと、時が経つのが早い。


彼は会うなり、あくびしてお疲れ顔。

その、仕事からプライベートに切り替わる途中の、

少し険しい顔が超カッコいい。


「ホント、よくもそんなアホなこと次々と…」


って私のどうでもよすぎる話に苦笑するとこ、

私の父に似てる。


よく、夜遅く仕事から帰宅して晩酌してる父に

その日の出来事を次々と話した。

目だけ笑って、真剣に聞いてそうもないけど、

聞いてないわけじゃない。

その感じが似てて、彼が愛しい。


彼は電話ばっかりで二人の時間が減っていく。


私は彼の膝の上に乗って彼に抱きついて、

電話が終わるたびにチュウ。

チュウしてるとまた電話がかかってくる。

その繰り返し。


「疲れてそうだから昼寝する?」


って聞きながら、見事、ベッドに連れ込んだ(≧∀≦)


その後ウトウトしてたら、彼は夢見たって。

残念ながら私の夢じゃなく、新しいビジネスを

思いついて、こりゃ儲かる!って夢。


腕枕で、実用化と販路を考えた。

仕事のこと(夢だけど笑)考えちゃって、

「はい、不採用ー」って私のプレゼンは却下された。


彼がつけた私の新たな名前は「暇人28号」


おじさん…


今回はちゃんと、一緒にお寿司が食べたいことと、

私が一人でいるときに電話してほしいことを

忘れずに伝えた。


あと、「セックスしたいから来て」っていうのも

嬉しくて大歓迎って。

ウソ?ってびっくりされたけど、

意外と気に入ってしまったの。


もっと構ってほしいけど、構ってくれないのも

カッコいいから許す。

イビキがうるさいのも、カッコいいから許す(笑)


はー、もう大好きすぎる。