pineapple beer

彼は二日酔いって言ってたけど、
そう見えないくらい、爽やかな登場。


昼間から迎え酒して、私は彼に慣れるのに
ちょっと時間が必要。これ、何でかな。
何年たっても緊張するしドキドキする。


彼は、私がズルズルと引きずっていた
私の荷物を軽々ひょいっと持ってくれた。
大きな後ろ姿がカッコよすぎる。

部屋でのんびりしようって、
いやん、のんびりって何するの(//∇//)


ベッドに寝転がって、手を繋いだ。
ドキドキは隠して天井を見ていた。


すごい久しぶりに会ったから、
「会いたかったよ」っていきなりガバっと
チュウとかするかしらって期待したけど。


彼の話は、年上の元カノ。そして奥さん(泣)
元カノとは結婚したかったんだし、
奥さんとは結婚して子供まで授かった。
彼にそうしようと思わせたくらいの何か。


私とは、結婚しないし一緒に暮らさないって。
過去に関わった女の人をみんな集めて、
ハーレムを作ろうかなって言ってた。
私は遠慮しとく。そんなの嫌。

元カノならこういう時、さすがっていう返しを

笑いながらできたかな…


やっと会いに来たけどそんな感じで、
家に帰ろうかなって考えていた。
帰りの道順を考えていたら、
いつの間にか寝落ちてしまった。


ハッと目が覚めたとき、
彼に、良く寝てたよって言われて、
寝かせたままにしてくれてたことも、
彼の声を聞いて、ふわっと安心することも。


夜ごはんは彼が一番お気に入りの和食屋さん。
一番お気に入りに連れて行ってくれるって、
そういうの、すごく嬉しい。


30分くらい歩いて行くっていうから、
気合いのペタンコサンダルで、どこまでも。

プレゼント

Ralph Lauren は昔から大好き。
ああいうインテリアの家で暮らしたい。
彼と自分にお揃いのハンカチ。
ついつい見ると買ってしまうもの。


彼にどうしても食べてほしかった大福。
お昼に行くとディズニーランドみたいな長蛇の列。
開店したては、ちょっと並べば手に入る。
目覚ましを掛けて、バスに乗って。
賞味期限は当日のみ。
彼と自分に一つずつ、と思いつつ、
やっぱり自分には、もう一つ追加(笑)


橋を渡ってしばらく歩くと、薬味屋さん。
彼と自分に一つずつの、魔法の粉。
どん兵衛だって、さらに美味しく食べられる。


朝からあちこち移動しまくって、
すでに汗だくで、へとへと。
シャワーを浴びて、ドライヤーでまた汗だく。
クーラーでキンキンに冷やした部屋で、
熱いお茶と、念願の大福。


口の中で塩気とあんことお餅が混ざって、
ほっぺもお餅になったみたいに、とろり。


外はいつの間にか暗雲がたちこめていた。
ざあっと音が鳴って、大きな雨粒が窓を叩く。
楽しみな日に限って、どしゃ降り。
私は晴れ女でも雨女でもなく、台風女…


彼が雨雲レーダーを調べてくれて、
大丈夫、すぐ止むよって。


彼は安定の二日酔い。
大福、食べてくれるかな。
いらないって言いそうだけど、
食べてほしい。
なかなか食べられないレアだもん。
美味しいもん。