会いたくて、会いたくて、会っちゃった

どうしてもしんどくて、一目でいいから

彼を見たくなってしまった。


私よりずっと大きいプレッシャーの中、

飄々と生きる彼。


ランチ時に会社を抜け出して、そっと彼の所まで。

私を見つけた彼が、一緒にランチしようって。


レストランの一番奥のソファ席にしてもらえた。


「スパークリング、飲む?」

って、私は仕事サボり中。

顔が酔っ払ってたら、会社でバレちゃう(笑)


そんなの平気だろって、グラスを2つ。

昼間のお酒(特に、仕事中のやつ)って

カラダに染み渡って、ホントにおいしい。

彼は3回おかわりしてましたけども。


「じゃあ、私は行くね」って言うと、

「そっちに用があるから一緒に行く」って。

私の会社の近くまで、一緒に戻ることに。


私、彼と地下鉄に乗るのはこれが初めて。


地下へ降りる入り口は、人がたくさん。


彼が下りエスカレーターの前に立って、

私は後ろ。

いつもなら彼の胸くらいの私。

段差のおかげで肩に頭が乗せられる!


彼が首に巻いたマフラーから、彼の匂い。

人目を気にしつつ、でもガマンできず、

マフラーに顔を押し付けてしまった。

モフモフ、モフモフ、モフモフ…


顔を上げると彼がこっちに振り返って、

こっそりキスしてくれた。

平日の真っ昼間の地下鉄のエスカレーターで。

仕事をサボって、彼とチュウ(笑)。


照れちゃって、「ムフフーン」って笑ったら

「なんだよ、子供かよ」っていつものお言葉。


駅に着いて、いよいよ方角が違う。

お構いなしにどんどん進む彼。

追いかけて、腕をつかまえて、

「私、あっちだよ。」って

声掛けた。


「あ、そうか。」って彼はニヤリ。

私の腕を勢いよく引き寄せて、

そのままぎゅうって抱きしめてくれた。

ここは会社近くの駅の改札。


「頑張れよ」って言って、

さらにぎゅうって力は強くなって、

もう一度、キス。


電車を降りて、改札から出る人がいっぱい。

みんな私たちを避けて歩く。

あまりにも、人目を気にしな過ぎ( ̄∇ ̄)


昼間のロスは夜に挽回しました。

ランチはあんなに楽しかったのに、

夜はコンビニの焼うどん。


正味1.5時間の現実逃避。

もっともっと、ずっと離れたくなかった。

やっぱり好きだし、とてもカッコいい。


早く終われ、私の仕事ー!!!