すごく高いところ
彼には決して忘れられない年上の
元カノがいる。
当時ものすごく綺麗で、カリスマ性があって、
今でもやっぱりものすごく綺麗らしい。
彼に、一生かかっても回復不能な傷を
残したヒト。
この前泊まった日、私は酔いすぎて
心臓がバクバクして、夜中に目が覚めた。
その気配で彼も目を覚まして、
それから色んな話をしてくれた。
その時、
「今まで生きてて一番辛かったのは、
○○(元カノ)と別れたこと。」って。
真夜中のベッドの中。
首都高を走る車の音がかすかに上がってくる。
「もうあんな風に恋愛にのめり込むことは
ないな。」
って、ハダカで寝てる私の髪の毛撫でながら、
言うことですか…(涙)
彼は整理整頓がとても得意。
ホテルの部屋も、チェックアウトする前に
一通り綺麗に整える。
元カノに教えてもらったって以前に聞いた。
お掃除の人に失礼がないようにって。
とても素敵な女性なんだと思う。
私のことは、中2とか、チワワとか、赤ちゃん
とか、その元カノには全然及ばない。
彼の仕事の勢いはモーレツで、
来年にはすごい場所に進出する。
元カノも何も知らずに来るかもね。
「進出がうまくいけば、俺の名前が(元カノ)まで
届くかな。」
またキレイな女の人が沢山寄ってくるかも。
元カノと再会しちゃうかも。
私は、この恋をどんな風に続けたら
いいんだろう。
彼の心に傷はつけたくないな。
終わりは、キレイさっぱり忘れられてしまうかな。
次の彼女に、私の事は話さなくていいの。
会うたびに綺麗と思われたいこと。
またすぐ会いたいと思ってほしいこと。
「くるりんがいなくなったら生きていけない。」
いつかそう言ってくれる日が来るといい。