エクスプレス

彼に、ごめんねとありがとうを伝えた。

今までのこと。


無自覚に彼に甘えすぎていた。

これからは、彼に子供みたいに

ぶら下がって甘えるのじゃなくて、

横に並んで、お互いがお互いの支えに

なれたらいいなって思う。

金八先生の、「人という字は…」のやつ。


またしても、上手に伝えられなかったけど。


さてさて、ランチは念願の。

知らない土地の、初めての地下街。


彼が学生時代に彼女と待ち合わせしたって、

その頃は元気一杯で、その彼女と色んな所で

たくさんしまくったんだよなーって言う、

その入り口から。

ほほーう、そうなんだ(笑)


私も、その頃も彼と付き合いたかった。

私も、彼とたくさんしたかったなー。


彼の歩くまま、歩いて、

お店の外まで漂う香ばしい香り。


彼も私も、大盛りを頼んだ。


空きっ腹にビールで乾杯。

一杯飲んだだけなのに、真っ赤っか。

彼はさらに飲み進めて、涼しい顔。


ついに、待ってましたのお膳が目の前に。

いい香りのタレたっぷりのご飯とともに、

香ばしい皮とふんわりの身を噛み締めた。


大盛りご飯は、一合くらいありそう(笑)

だけど、口の中がご飯でいっぱいなのを

ごくんとするのが嬉しくて、どんどんすすむ。

彼が熱々のお出汁と薬味を追加で頼んでくれた。

食べ方まで、最高のやつを知っている。

名残り惜しく、ペロリと完食。


ものすごいお腹になって、ふぅーって大満足。

ミシュランみたいな彼で幸せ。

ありがとう、本当にありがとうございます!!


おいしかったーーー(≧∀≦)

19時08分

彼と待ち合わせたタクシー乗り場。


仕事帰りの人たちが一斉に駅に向かって歩く中、

背が高くてゴツい彼が、パッと目に入る。

たちまち、私の目がハート(≧∀≦)

どうしよう、カッコ良すぎる。


「久しぶりだね」って、やっと言った。

緊張しちゃって、ドキドキして、

彼に慣れるまで、少し時間がかかる。


近くにもレストランが沢山あるのに、

わざわざタクシーに乗って、

離れた美味しいお店に連れて行ってくれるって。

ただでさえ長い距離を移動したのに、

荷物も重いのに、優しすぎて泣いちゃいそう。


タクシーの運転手さんにナビしながら、

彼の手は私の脚を触ってる。

目線は窓の外なのに、手だけ。

彼に慣れてないドキドキに、更なる上乗せ。

息が止まりそう。


お店は素敵な和食屋さん。

「おー、お久しぶりです」って、

こんな遠くのお店でも、そんな感じなの。

びっくりした。

別の常連の方の話とか、おすすめ食材の話とか、

彼と食事に行くと、お店に入った一歩目から、

楽しい時間が始まるの。すごいよね。


カウンターで美味しいねって言いながら、

大将の職務質問の話で笑って、

アホだって怒られて、富乃宝山飲んで、

ヤリイカ、シャキシャキで美味しかったな。


2軒目は行かず、「部屋飲みするか」って。

コンビニに寄って、ウイスキーとか、

カップ麺とかお菓子とか、カゴに沢山のお買い物。

彼は酔ってコンビニに行くと、カップ麺を買う。

そして結局食べないの(笑)


このローテーションに薄々気付きつつ、

今回もやっぱり…


翌朝、もったいないから持って帰る?って、

そんなに持てないじゃん。

このやり取り、以前もあった(笑)


昨日はすぐに寝ちゃったな、ごめんなって、

そんなの、遠いところからわざわざ時間をかけて

会いに来てくれただけで十分なんだから。

疲れが溜まっていそうで、休んで欲しかった。


隣にいる彼に、おはようって言えるの、

すごく幸せ。

この時間が大好き。

待ち遠しかった。