閃き

彼と会う前、何度も何度も、

次に会ったらずっとベッドで過ごしたいって、

念仏のように伝えていた。


それなのに。


彼はそれを覚えててくれたから、

すぐ近くのお鮨屋さんに行こうって

言ってくれたのかもしれない。


次こそは(笑)


ディナーに行く時、薄着の私に「寒くないか?」

って彼のマフラーをぐるぐる巻いてくれた。

片手は彼の手袋、もう片方は彼のポケット。


「これでよし」ってドキドキするから下を向く。

ねえなんでそんな優しいの、困る。


バーでお酒を飲みながら、彼とオセロをした。

会話もなく、静かに盤を見つめる真剣勝負。

ま、時々私が、やっぱり最初からって、

不利な盤をかき混ぜようとしてたけど(笑)


彼は、私のしたいようにさせてくれる。

会っている間中ずっと優しい。

この先、どんなことが起きるか分からないから、

これで最後のつもりで大事に過ごそうって、

毎回会う前は思っている。


けど、会うと嬉しいのと、楽しいのと、

彼といると細胞全部が浮かれてしまって、

最初の心構えなんて吹っ飛んでしまって、

全身ハートで思いきり甘えてしまって。


一日の終わりは夜コーヒー。

夜の喫茶店でコーヒーって、大人時間で嬉しい。


彼のお父さんの話や、もし一緒に暮らしたら、

彼がご飯を作ってくれるっていう話や(幸せすぎ)、

投資や仕事や政治や教育や。


夜遅くにコーヒーを飲んでそんな話をしたら

目が爛々に冴えちゃって、寝付けない(笑)

彼とベッドでずっと話し続けた。

修学旅行の夜みたい。

もう寝るぞって、真っ暗な部屋で静かにしたら、

頭をポンポン撫でてくれた。

ねえ、もっとして。


彼のカラダから離れたくない。

そのまま彼に吸収されて、彼のもの。

→最近鬼滅のマンガを読み直したから発想が(笑)


いつも会いたい。もっと会いたい。

やっぱり、この繰り返し(笑)

ワガママ

ピンポイントで彼に会いたいって伝えたら、

彼が時間を作って長距離移動で会いに来てくれた。

忙しいのに、我儘を言ってごめんなさい。


ドアが開いて彼が部屋に入ってきたとき、

我ながら興奮しすぎだと思った(笑)

抱きついて離れたくなくて、けど冷静な彼が、

「リュックくらい下ろしていいか?」って。


彼とベッドの上で過ごしていたかったの。

けど、いざそうするには、お腹が減りすぎてた。

私はラーメンが食べたくて仕方なし。


「そんな感じでいいの?キラキラディナーは?」

って、彼は素敵な和食を見つけてくれたのに、

私はラーメンがいいって、また我儘を。


まずはビールで乾杯からの餃子。

いきなりラーメンは「待て」の制止が入った(笑)

色々つまみながら飲みたい彼と、

ラーメン炒飯に釘付けの私。

こういうご飯も大好き。

たぶん私の舌は子供のまま。


帰りは持ち込みもOKのバーに寄り道。

私が欲しかった黒胡椒ポテチがコンビニになくて、

なんと、塩ポテチと黒胡椒を買ってきて、

即興の黒胡椒ポテチを作ってくれた。

「売ってなかった」じゃなくて。


そうやって叶えてくれる。

あーーー、カッコ良すぎる。

まただ。


彼に結婚したくなったって、伝えた。

彼は、結婚はない、学習能力のないやつだって

バッサリ。


なによーって言いそうだけど、その通り。


結婚もラーメンもデートの約束も、

その時、思い浮かんだままを伝えてしまう。


彼は、私がして欲しいって言うこと、

行ってみたいって言うところ、

たぶん頭の中で瞬間シミュレートしてくれる。

超高性能CPUを搭載しているから。


だから、私が荒唐無稽なことを言うと、

彼に余計な負荷をかけちゃうんだと思う。


甘い言葉じゃなくて、CPUと行動で。

ずっとそうだった。

とても大事にしてもらっている。


ありがとうじゃ足りなすぎて、

けど、ありがとうしか思いつかない。

大好き。