2018 matome 3

彼とめずらしく喧嘩。


その日の彼は会うなり不機嫌で。

行くお店はすでに決まってたのに、

お店に行く道すがらのファストフードで

「ここでいいんじゃない?」とか。

スタスタ歩く彼に「待って」って言うと

「歩くの遅いオンナは嫌いなんだよ」って。


むー!

私ほど早足の女、なかなかいませんよ!

華奢なヒールを履いて、並走してますよ!


お料理屋さんでも、私のことや他の人の

ことを、アホとかバカとか、罵詈雑言の嵐。

ふと彼が、「あ、傷ついた?」って…


こうなったらヤケ酒(笑)

ぐびぐび飲んで、気が大きくなって、

思い切って言い返した。

「全然平気。私は自分の事一度もバカとも

アホとも思ったことないから。」


彼は色んなエリアに馴染みのお店がある。

それだけ会食続きってことだろう。

そして気を遣って沢山お金使って、

イライラしたりモヤモヤしたりするのかな。


そろそろ帰ろうかなって考えてると、

彼は無言でタクシーを止めて、

「直進して◯◯で右折」って行き先も言わない。

タクシーの人、ドキドキじゃない?

座るとすぐ彼はしっかり私の手を繋いだ。

怒ってるの?怒ってないの?どっち?


散々飲んで酔ってた私は、車中で

小学校の頃の担任の先生の話をしてました。

そしたら…

「もうわかった。うるさい。黙ってて」


もうーーー!!

完全に私も不機嫌に。

プイッと窓の外を見てた。

そしたら彼はニヤっとして、スカートの中に

手を入れようとするので、睨んでピシャリ。


そのまま彼のマンションに到着。


当然のように、触ろうとする彼。

さすがに私も無理。


「やだ」


そしたら彼はまた不機嫌になって、ソファに

どすんって座って無言でテレビを見始めた。


なんて日だ!

もうどうやって立て直すかわからない。


「恋愛感情って3年で終わるんだって。

冷めたなら、冷めたって言ってくれれば

私すんなり受け入れるけど。」


「いいのかよ」


「いいよ。好きでもないのにダラダラいるの

嫌だもん。一度しかない大事な人生で

せっかく出会ったなら、

ちゃんと燃え上がって最後は燃え尽きたい」


「燃え尽きるほど、燃え上がってないけどな」


ついにイジワル負けした(泣)

私のど根性の壁は崩壊。


「なんで今日そんなにイジワルなの?

せっかく会えて嬉しかったのに、ずっと

イジワルばっかりで嫌だよ。

悲しい。仲良くしたいのに」


「嘘だよ。燃え上がってるよ」


「じゃあなんでイジワル言ったの?」


「くるりんがアッサリ別れていいとか言うから

イジワルしたくなったんだよ。

イジワル言ってごめんな。そんな顔するな。」


→かっこいい顔で見つめるの、ずるいなぁ。


「大好きだよ」って抱きつくと、

彼もかすれた小さな声で「大好き」って。


近頃、時々訪れる彼の不機嫌DAY。

きっと私は関係なくて、彼の問題。


私が彼に出来ることなんてないけど。

どんな時も二人で過ごせればそれで良し。


一緒にいるとき、いつもどこか触ってたい。

子供っぽいけど、くっついて離れない。


相変わらず連絡極少で塩対応な彼だけど、

それが彼。私たち。


だって、好きな人に連絡したら返事がきて、

会いたいって言ったらそのうち会えて、

会えば楽しくてめちゃ笑える。


これ以外になんかいる?

大好き。