永遠て

彼は、私たちにゴールはないけど、
私たちの道は永遠だって言ってた。
それを目指すと、見ないフリしなきゃいけないことが
出てくるのかな…


彼の家の近くでランチの待ち合わせをした。
そこに彼は会社の従業員の女の人と来て、
バイバイしてるところを見てしまった。


忘年会の衣装を渡しただけって。
タダの従業員が、あんな笑顔で社長にバイバイって
手を振れる?
社長にバイバイって手を振るなんて、
普通だったら失礼すぎて、しないもん。


ランチの後、彼の家に行ったら、
バスルームにバスローブが2つあった。
1つは彼の。
もう1つは。


そのバスローブを手渡してくれた日のことを
よく覚えてる。
フワフワした手触りの。
買ってくれたの?ってすごく嬉しかった。
私が彼の家に行くことを、
彼が喜んでくれてるんだなって。
嬉しくて、泊まりに行くと着てた。


彼が、会社の従業員とそんな関係になるなら、
彼とは、もう無理かなって思った。
私と会うより、その人には簡単にすぐ会える。
彼と会えない時、私、キツイと思う。


今年、私は、彼をたくさん傷つけた。
全然可愛くなくて、たくさん怒らせて、
ケンカもたくさんして、一度別れ話もした。
私はワガママすぎて、彼は疲れて、
ただの浮気じゃなくて、
心変わりしたのかもね。


近くで彼のためにケナゲに働く従業員がいたら
グッとくるよね。
ワガママばっかり言って振り回す私は、
ジャイアンみたい。
好かれていることに胡坐をかいているって
彼は言ってたけど、その通りだ。


好きなのはくるりんだけ、
あの人のことは好きでも何でもない、
ただの従業員だって、キスをした。


いつもならとろけちゃうキスだけど、
今回はそう思えなかった。