ジェラシー総本山

仲直りしたその日も、女の人の髪の毛を見つけた。
ソファの一点を凝視する私に彼が、
「どうした?」って。
仲直りの日にどうしようって迷ったけど、
ハッキリ「髪の毛…」って指摘した。


私たち、別れてたから。
彼がどこかの女の人とどんなことになってても
私には全然関係ないって、やせ我慢した。


彼は、家にマッサージを呼んだって。
ほーう、なるほどー。
しまいには、「もう、そっち見るな」って…
HA HA HA HA HA


そういう、ズルいこと言う彼でも、
そういうところも含めて、全部が彼。


二股は嫌だ、浮気は嫌だって大騒ぎする、
その心は。


私が彼と会いたいから。
私が彼と話したいから。
私が彼に触りたいから。


他の女の人とそういうことする暇があるなら、
全部、私としてほしい。
それがジェラシーの根っこ。

彼がそうしたいと思ったその時に、

彼の心に浮かぶのは、私がいい。


ここで怒って家を飛び出したら、また振り出し。

なんで怒るのかって、それが私じゃなかったことが

悔しくて、悲しいから。


彼は「俺を独占しろよ」って言った。


この状況で、どうやって。