オシャンティ

彼とお買物中、私はチラリと悪口を言った。

自分のことを棚に上げて、

街でイチャイチャしてる中高年カップルの

ファッションとメイクについて。


ウキウキの気持ちは私も同じ。

彼と一緒にいるときは、女っぽい格好で、

彼に可愛いと思ってほしい。


だけど、若い格好すぎてたら恥ずかしい。

可愛くてセクシーかつ落ち着いてるって(→欲張り)、

最近どんな服着たらいいか、わからない。

そんな話。


彼も、「だよな」って言うかなって思った。

けど、違った。


「それは、自分が俺に会いたくて我慢してる時に、

見た目はどうあれ、幸せそうなカップルみて、

いいな、私も会いたいのにって、嫉妬だよ。

俺は、可愛い格好してるの、いいと思うよ。

年齢とかじゃなくて、似合ってればいいだろ」


優しくない?超カッコ良くない?


私が吐いたtoxinは無事、中和されてしまった。


確かに、他人がどんな格好して歩いてても、

私には関係ない。

それなのにそんなことを言ったのは、

幸せな時間を過ごしてる人へのやっかみか。


私がダークサイドに落ちたとき、

彼はひょいっと引き上げてくれる。

そういうところが好き。

彼の許容の枠は、とても広い。


それにしても、着たい服と着た自分に溝がある。

かつてのオシャレ番長は、影も形もなくなった。

ハイヒール履くと、次の日に筋肉痛になる始末…

やっぱりオシャレして、毎日出勤するかなぁ。


オシャレは、筋トレに似ている。

継続が大事。

サボると衰える。

似合う服は日々移り変わる。