Capacity

お風呂にお湯を溜める間、ずっと見張ってたのに、

なぜかアッチッチの熱湯風呂になってしまった。


彼がお水を勢いよくかき混ぜてくれて、

結局、お湯加減奉行の登場。

ここは私が、良いお湯加減のお風呂を溜めて、

はー、気持ちいいって思ってほしかったのに。


二人でお湯に浸かって、私の傷あとを見せてって。

彼はそれをそっと撫でて、首とうなじも。

エッチな感じではなくて、優しくて幸せ。

こうしてコンプレックスを彼に見せて、

受け入れてもらって、また少し。


眠る時、腕の中にいれてくれる。

ギュウって優しく、おやすみを言う。

この瞬間が大好き。

眠ってしまうのがもったいない。

だけど寝落ちそうの、スキマの安心。


翌朝は、彼の大事なウェブミーティング。

ラウンジでお茶でもしててって言われたのに、

部屋を出そびれた。

「存在を消して」って忍者レベルのリクエスト。


静かにしすぎて、寝入ってしまった。

彼のビジネストーク、好きなのに。

彼は喉にも脳みそがある。


ぼんやり寝ぼけていた会議の終わり。

彼がコーヒーを淹れてくれて、ベッドで寝てる私に

「はい、どうぞ」って。

このお姫様スタイル、超嬉しい!!

寝ぼけてて良かった。

覚醒してたら、キャーーって叫んだかも(≧∀≦)


どうしたらもっと一緒にいられる?


彼は、このくらいのほうがいいよって、

近付きすぎると上手くいかないって。


恋愛経験豊富な彼がそう言うなら

そうなのかな。


だけど私はいつだって、マンネリするほどずっと、

彼ともっと一緒にいたいと思う。

いつかきっと。