夜の街

一人では決して行くことがない夜の街。
彼と一緒だと、探検気分で楽しく歩ける。
道を歩いている人も、日常では見かけない。
タクシーもたくさん往来している。


ビルの2階だったか3階だったか。
一見さんは入り口もわからなそうな。


扉を開けると、大きなカウンター。
おじさんとお姉さんが一組。
彼の席にはもう既に、彼のボトルが並んでいた。


「あれ、前に来たことあったっけ?」って
私のことを散々天然だって言ってたけど、
そういうことをサラリと言って、

別の女の人と来たのかなって想像させる、
あなたのほうが、非常に天然だと思います。


ここで頂いたのどくろの土鍋ご飯は、

もう一生忘れられないかもしれない。
美味しすぎて、あれから毎日思い出している。


彼と行くごはんは本当に楽しくて美味しい。
まるでおうちにお邪魔してるみたい。
彼は人と楽しく打ち解けるのが上手。
いいな。そういうところが素敵。


その後、有名な川に連れて行ってもらった。
一緒に写真を撮って、もう、嬉しい。
いつもはヒールの靴を履いているけど、
今日はフラットだったから、いつにも増して
彼の背が高すぎて、チュウも届かない。
しなかったけど。


100円でお尻をバッドで叩くっていう、
変わったことをしてるお兄さんがいた。
彼のブンって一振りが命中しすぎて、

お兄さんが飛び上がって痛がって、
涙が出そうに笑った。大丈夫だったかな。


その後もう一軒バーに寄った。
そこのお客さんたちも、酔って道端で寝てる人も、
客引きの人たちも、すれ違う若者たちも。
刺激が強すぎて、彼の手をぎゅうと握った。
彼もぎゅうっと握り返してくれて、
彼がいて良かった。
夜の探検は、これでおしまい。


部屋に帰ったら、一緒にお風呂に入ろうって。