The way you are

サウナだけに当然、汗だくになってしまった。

お腹もペコペコ。


彼に会うから、しっかりメイクしてたのに、

髪だって久しぶりに巻いてたのに、

ディナー前に全て汗で流れ落ちた→想定外。

可愛いって思って欲しかったけど、

おいしくビール飲めそうだし、やむなし。


予約してくれたのは、焼鳥屋さん。

だけど、焼鳥と聞いて思い浮かぶやつと違うの。

すごくオシャレなカウンターなの。


お祝いだからって、シャンパンボトル!!

お気に入りの銘柄なんだって。

チェイサーにビール…

また彼とお祝いできるようになった。

例の元カノの話もちゃんと聞けるようになった。

今夜も相変わらずフラフラです。


帰り道、20代の頃に彼が働いてたビルを見つけた。


「あの角の窓あるだろ?ちょうどあの辺が

大きな会議室だったんだよ。夜、仕事辞めたいって

同期の子の話を聞いてたら、なんとなくキスして、

そのまま会議室で×××××」


えーーーーー!!

いつもなら、ヤキモチが炸裂するそんな話も、

この場所の出来事だと、ホントに武勇伝すぎる。

20代にしてビジネスマンの頂点を極めたね(笑)

横断歩道を渡りながら、「彼すごいでしょー」って

思いきり笑いたくなった。

手を繋いで夜風に揺れて、最高だった。


その後、行ってみたかった念願のバーへ。

結構人が入っていて、だんだん賑やかな夜が

街に戻ってきてるんだな。


こんなバーに彼と来たかったの。

薄暗くて、スパイ映画に出てきそう。

彼と過ごす夜は、大人の世界でワクワクする。

カッコよくカクテル飲んで過ごしたいのに、

モヒートがグルグルまわる。


彼が、「帰るか」って。

まだいたいけど、もう飲めない。


もっとお酒に強くなりたい。

そして彼を誘惑したい。

大人の夜。