パズル

スタバで彼を見上げた時、結構見上げて、

あれ、こんなに背が高かったっけ?って、

そんなこと思うくらい、ひさしぶり。


長い行列に彼が並んでくれてるのが、

コーヒーゲットに並んでくれたりするんだなって、

だけど、「あっちで待ってて」って、

やっと会えたのに、すぐにもう離ればなれ。

スタバよ、混むな。


会ってない間、ケンカを何度かして、

会うのは気まずいかもと思ったりしたくせに、

あっという間に、片時も離れたくない。


彼に慣れるまで、いつも少し時間が必要だけど、

今回はパズルだから。

パズルに集中してたら、緊張も忘れてた。


集中も高まって、黙々としばらく経った頃。


「腕に胸が当たって、集中できないんだけど」


突然の彼からのクレーム(笑)

集中しすぎて、気付いてなかった。

そんなことなら、ずっと気になったまま、

ずっとずっとモンモンしていてほしい。


だんだん外は暗くなって、いい感じ。

彼のモンモンの実も熟したかしら…

どうしよう、ドキドキする。


けど、そんな時に限って、鳴り響く私の腹減り。

大きな音でギュルギュルと。

せっかく、これからという時に。


「何食べたい?ちょっと早いけどご飯行くか」


ってホラ、またビッグチャンスを逃したよ。


空腹のほうが、燃え上がるらしいよ。

今ならすごくなっちゃいそうよ。


これらは全て心の声。

彼には言えない。


彼はすっかりご飯モード。

立ち上がって、今にも歩き出す。


ねえ、こういう時、本当にどうしたらいいの。