D-2 AM

朝ごはんはパスして、ランチまで

ひたすら滑ることにした。

「俺は腹減ってるけど」ってまた

譲ってくれた。優しい。


背が高い彼がスキーのウエアで佇むと

レスキューの人みたいで、ドキドキする。

カッコ良すぎてどうしよう(≧∀≦)

私がドキドキしてるのも、ニヤニヤしてるのも

ゴーグルしてるから見えないはず。

思う存分、彼をガン見しちゃおう(笑)


最初慣れるまでちょっと待ってって

計画的に雪慣らししていくところが

ビジネスマンの彼らしくて超カッコいい。


重心とか心持ちとか色々考えて

滑るたび、改善を積み重ねる彼。

何も考えずにヒャーっと滑り降りる私。


彼はあっと言う間に勘を取り戻して、

そして多分前回よりも改善されて、

すごいスピードで斜面を降りていた。

雪山まで来て、有言実行。

男らしすぎる。


彼とリフトに乗るのも初めて。

フル装備でお互いどんな表情かも見えないけど、

彼がこっちを覗き込むたび、私はモーレツに

照れて、ニヤニヤしてたよ。

顔が見えなくても、カッコいいんだもん。


ラーメン屋さんも迷わず到着。

チラっと地図見ただけで、なんで?


まだ午前中だけど、ビール。

枝豆、ベーコン、ハイボール、ラーメン。

前日のマッコリ事件について笑って、

ちょっと元気になったのかなってホッとした。


彼が今の仕事で一番辛かった時期のことを

話してくれた。

彼がそうして奮闘してる時、私は会えないって

寂しがって、もう別れたいって言って、

彼の力になるどころか、彼を困らせてた。

泣きたくなった。


食後のコーヒータイム。

ゲレンデの地図を見ながら、急な斜面に

挑戦するか話し合い。

私は結構ひよっていて、だってすでにモモが

プルプル限界に近い。


でも、彼は言ったの。

「やっぱり行こう。

後々まで想い出に残って語るのはさ、

困難にあったことだろ」


なんか、めちゃカッコ良かった。

その通りだ。


チュウしたくなっちゃったけど、

周りに人がいるからやめといた。

ほんとは大好きってチュウしたかった。