D-2 PM

ドラゴンリッジは、山の頂上から

いきなり32度の急勾配。

山頂に向かうゴンドラから緊張して無言のまま。

32度の急勾配を800M降りたら、

次は28度を1500Mのエキシビジョン。


膝もつかな。

モモ痛そう…

私の心の声は完全に弱気。

でももう、降りるしかないし!


彼はあっという間に滑り降りてた。

スイスイと、ガリガリもボコボコも

一つもないみたいに。

上手な人は、そうなんだよなぁって独り言を

ポツリ。

この気分は、子供の頃、急な斜面で父親に

置いてけぼりにされた時に似てる。

行くしかない。自分で自分の背中を押す。


他に人がいなくて、二人きりの貸切コース。

それが嬉しくて、気持ち良くなった。

足はガクガクだったけど、彼と二人だったから。


一度休憩。

彼があったかいココアを買ってくれて、

元気が出た。

あったかいんだからーを歌いたくなったけど、

怒られそうでやめといた(笑)


「ラストもう一本行くか!」

「はい!」


部活みたい。


背が高くてカッコ良くて頭が良くて

優しくて頼れる彼と、スキー合宿。

幸せすぎて、ここにいられることに感謝。

その瞬間を作り出してくれている

全ての存在に、ありがとうございます!!