グリコ

やり直したいって、彼に言った。


彼はもう冷めているって。

私のことを思い出すこともないし、

会いたいとも思わないって。


それでもやり直すなら、何をすべきか考えろって。


最初は、もうダメってことだと思った。

だけどそのあと、ん?って。

「やり直すなら」ってことは、そこはいいの?


その後、彼は電話をくれた。


辛辣なことを沢山言っていた。


それで、彼の話をずっと聞いていて、

彼と私は全然違うって、よくわかった。

私が考えてたことは、彼には、まるで見当違い。


今までは、私がこんな付き合いなら素敵って

勝手に妄想した中2ワールドに

彼ができるだけ付き合ってくれていた。


彼の話は、言い方はキツかったけど、

とても頷けた。

意外と彼は、もう一度やり直すなら、

どうしたら上手くいくか、

深く考えてくれてたんじゃないかと思うほど。


彼が私と付き合うメリットは何だ?って。

22歳のGカップなら、何でも言う事聞くけど、

私は何も付き合うメリットないって。


でも、確かに。

先日、お客さんにお鮨屋さんに誘われた時、

そんな気分だった。

私も彼と同じ。

そうか…


彼は的を得ている。


私の仕事は彼のメリットだって。

前の仕事を休職した頃、彼の多忙はピークで、

仕事のこと、話しそびれたまま退職して、

その後も話さないまま。


いい事だけ、表面的に付き合っても

すぐにまたダメになる。


彼に心を開いてるようで、開いてなくて、

大好きだったけど、追いかけてたけど、

その反面、彼に近付くのを怖がっていた。


彼は面倒くさいって激怒しながら、

考えてることをたくさん話してくれた。


私はやり直したいっていうわりに、逃げ腰で、

彼の話が悔しくて泣いて、もう無理ってまた

投げ出しそうになっていた。


そして彼はやっぱり、マーケティングのプロ。


散々、そんな感じだったその後に、

フェイスタイムをしてくれた。


念願の。