ぐるぐる巻き

彼と夜ご飯を食べに行ったとき、

私を見て彼は「寒そうだな」って、

彼の巻いてたマフラーを私に巻いてくれた。


ぐるぐるされてる間、ちょっと照れて、

下を向いた。

彼が近いし、こっち見てるし。

彼の体温が、マフラーに残っていた。


めちゃ美味しい焼き鳥と鶏スープ。

彼はどんどん飲んで、ザルとはこのこと。

私は失敗しないように、控えめに。


彼とお酒を飲んで話す時間は特別。

「美味しいね」って彼を見ると、

彼も「な」って私を見る。

彼の家族の話で爆笑して、

時々メモしたくなるイイ話も、

楽しくて楽しくて仕方ない。


その後は歌を歌いに。

大好きな歌を人前で歌うのが恥ずかしくて

迷っていると、「大丈夫、歌っていいよ」って。


こういうやり取りって、友達同士でもある。

だけど、なぜか。

彼に言われるとすごく頼もしく感じる。

言い方?声?好きだから…笑?


彼は酔って、お店の人たちにドリンクを

ご馳走していた。

酔うと、本音が出ちゃうよね。

彼はいつでも人のことを気にかけている。

みんなが楽しいように。

そして、私にたくさんキスをした。

これも本音に違いない(笑)


夜も更けて、外はキンキンに冷えていた。

めちゃくちゃ酔った彼は、

やっぱり私にマフラーをぐるぐる巻き。


もう、好きすぎて。