ランチ

彼に用事があって、全然郵送とかメールとか、
そんなことで完結できそうだったこと。
だけど、「くるりんが嫌じゃなかったら」って、
またそうやって、優しい前置きして、胸がぎゅっとなって、
気持ちを整理してる最中に。


久しぶりに会った彼は二日酔いだった(笑)
外に行くの辛いから、家でカップラーメン食べようって。
避難訓練みたいで楽しそう、なんて呑気に思った。


彼はやっぱり外に行こうって。
最後の晩餐だから?

ランチだから、晩餐ではないか・・・


で、お蕎麦屋さんのカウンターに横並びで座って、
そしたら私の頬をぎゅうっと握って、
「ほんとに別れるのかよ」ってキスをした。


彼が他に癒しの彼女ができてたとしても、

それは私にも原因がある。
今もそういう人が他にいるかな。
髪の毛とか落ちてるくらいだから、いるよね。


そういう人もいて、私とも付き合うのは無理だって、
私は何度も彼に言った。
彼もわかったって言った。


私が別れようって言って、彼が「9月いっぱい待って」って
言ったとき、ついに決めるのねって

勝手に期待した。
私でも、私じゃなくても。


だけどそれは、私が冷静になるまでの、

ただの時間稼ぎの先延ばし作戦だったみたい。


その時は、十分、冷静に伝えたんだ。
彼がいない未来も覚悟して、震えながらLINEしたんだ。



その日の彼の腕の中は、今までと違った。
こういうのは、無我夢中で溶けちゃうやつがいい。
私は女だから、そうなるには、気持ちが伴わないと。
好きな人となら、色んなこと吹っ飛んで、
いつでも頭真っ白になるかと思ったんだけど、

そんなことなかった。


彼はこれからも、のらりくらり付き合うつもりかも、
私の覚悟とか、彼の仕事をした時の気持ちとか、

結局彼には伝わっていなかったんだろうなって、

思うようになった。


また、はぐらかされてしまった。

私が想定した9月末は、来ないだろうと思っている。
あんなに泣いて覚悟したけど。
9月末まで、あと5日。

ダーリン

今月末まであと20日。
1/3を乗り切った。
長いようで、あっという間のようで、長い。


ダーリンて呼べるのもあと20日。
だから今のうちに思いきり、ダーリンって呼ぶ。


彼が、仕事ですごく辛かった話をしてくれた

その同じ思いを、私もちょっとしてる。
「こんなことのために…」ってやつ。


あの時はまだそこまで分からなかった。
彼の思いに胸がぎゅっとして、何も言えなかった。


やっぱりもっと話したいことがあるし、
もっと聞きたいことがあるし、
何より、彼をとても愛している。


だけどそれだけじゃダメだったから、今がある。
私の気持ちを押し付けるばかりで、
彼の幸せは、それとは違う。


こうして必死に自分に言い聞かせる。


少しは一人で頑張れ。
彼がいなくても平気になれ。


男みたいな私が私を奮い立たせるけど、
女の私は彼を求める。


彼と付き合っているとき、彼は
「こんないい男なかなかいない、俺と付き合うって
相当恵まれてるぞ」って言ってた。


そうなの。
そういう意味で、最後の恋だった。


とか言って、すぐまた好きな人できたりして。
…ないない(笑)


彼と付き合って知ったのは、
本当に人を好きになるとどうなるかっていうこと。
本当に好きな人とするキスの味。
生きてる間に経験できて良かった。
その相手が彼で良かった。


ダーリン、愛しています。
ありがとう。